■施工内容:笠木板金工事
■使用材料:淀川製鋼所 ヨドHyperGLカラー 萠/銀黒
■施工期間:1日
今回施工させていただいたアパートの笠木は、モルタル仕上げでした。モルタル仕上げの笠木は多くの建物に使用されていますが、経年劣化に弱いという特徴があります。
このアパートの笠木も、長年の風雨にさらされた結果、表面にひび割れが発生し、一部ではモルタルがポロポロと剥がれ落ちている状態でした。
笠木は常に雨水が直接打ち付ける場所です!特にモルタルの場合、水分を吸収しやすく、ひび割れがあるとそこから雨水が内部に侵入してしまいます。
このまま放置すると、建物内部への雨漏りや構造材の腐食につながってしまう恐れがありました。
こういった状況を解決するため、今回はモルタル笠木の上からガルバリウム鋼板で覆う板金巻きを採用しました。
この工法は既存のモルタルを撤去する必要がなく、その上からガルバリウム鋼板を被せるだけなので、工期が短縮でき、費用も抑えられるという大きなメリットがあります。
ガルバリウム鋼板は耐久性に優れており、約20年程度はメンテナンスフリーで使用できます。また、見た目もモダンでスタイリッシュになるため、建物全体の印象も良くなります
施工はまず、既存のモルタル笠木の上に下地となる笠木板金を設置していくところから始めました。板金がしっかりと固定されるよう、コーキング材を使用して丁寧に接着します。
さらに同素材のガルバリウム鋼板を被せていきました。この二重構造が重要なポイントで、下地板金にしっかりと上部の板金材を掴み込ませることにより、強風や振動にも耐えられる強固な笠木構造を実現しています。この工法により、長期間にわたって高い耐久性を維持することができるのです。
仕上げにジョイント部分はコーキング材をしっかりと充填して、完全な止水処理を行いました。これにより、雨水の浸入を確実に防止し、長期間にわたって建物を保護します。
今回の工事により、モルタル笠木の問題点が解消されました。また、約20年程度はメンテナンスが不要になるため、オーナー様の維持管理費用も大きく削減できます。
さらに、劣化して見栄えの悪かった笠木が、モダンでスタイリッシュな外観に生まれ変わりました。
笠木の劣化は見落としがちですが、建物を守るためには非常に重要な部分です!今回のような板金巻き工法は、全面的な改修工事に比べて費用を抑えながらも高い効果を得られる優れた工法です♪