屋根は住宅の耐久性にとって非常に重要な部分です。
日々の紫外線や雨、霜や積雪など様々な脅威から私たちを守ってくれています。
屋根はお住まいの最も高い位置にあるため、紫外線や雨風などの影響を強く受けてしまいます。
劣化により屋根の塗装の保護が失われると、最悪の場合雨漏りに繋がり、建物内部にも影響が出てしまい、改修に多大な費用が発生してしまいます。
屋根はよりダメージを受けやすいからこそ、定期的なメンテナンスが大切になります。
01屋根の劣化症状
色褪せ
屋根が色褪せている場合は、塗料が劣化して防水性能が低下している可能性があります。
コケ
北側などの日陰部分は雨水の水分がなかなか蒸発せず、湿った状態が続きます。その水分や湿気が原因でコケは発生します。屋根材表面にしっかりと塗膜があれば、雨水をはじいてくれるのでコケや藻は発生しませんが、表面の防水性能がなくなると、コケの発生に繋がってしまいます。
ヒビ
屋根にヒビが入っている場合は、塗膜の劣化により防水性能がなくなり屋根材が劣化している証拠です。ヒビの部分を補修した後に塗装をさせていただきます。補修での対応が難しい場合には、破損部分の屋根材を交換します。
サビ
金属屋根の場合は、サビが発生します。
サビを放置しておくとサビの進行が進み、周りに広がってしまいます。
更に劣化が進むと屋根材がボロボロになってしまいますので、サビが発生したら早めの塗装をおすすめします。
02屋根塗装に使用する塗料
屋根塗装の塗料には、様々な種類があります。
塗料のグレードによって耐用年数も異なり、耐用年数が長くなるほど価格も高価になります。
これらの塗料に特別な機能を付与した塗料も存在します。
その代表的な塗料が遮熱塗料です。
遮熱塗料には、太陽光を反射させ、室内の温度上昇を抑制する効果があります。
熱伝導率が高く室内温度が上昇しやすい金属屋根には、特に効果的です。
03屋根塗装の耐用年数
屋根塗装の場合は、一般的に公表されている耐用年数よりも短くなると考えてください。
なぜならば、屋根は紫外線や雨風によって、外壁よりも強いダメージを受けているからです。
外壁塗装で15年持つ塗料でも、屋根の場合には10年しかもたないと考えておいたほうが良いでしょう。
このことから、外壁と屋根のメンテナンス時期を合わせたい場合には、外壁よりもグレードの高い塗料を選択することをおすすめします。
一例として、外壁と屋根を同時に塗装する場合を想定します。外壁がシリコン塗料の場合は、屋根にはフッ素塗料を使用することで、外壁と屋根のメンテナンス時期を合わせることができます。