防水工事とは、雨から建物を守るために専用の塗料やシートなどでベランダや屋上など、雨によく当たる部分を保護することを目的とした工事です。
なぜ防水工事が必要か
防水工事は、雨水を建物内に侵入させないために必要な工事です。
雨水が建物内部に侵入すると、外壁の内部が腐食してしまい、雨漏りに繋がる恐れがあります。
そうなると建物の寿命が縮まり、修理にも多額の費用が発生してしまいます。
防水工事は、外壁塗装同様、長く安心して生活するために欠かせない工事なのです。
防水工事を行う場所
防水工事は、主にベランダやバルコニーの床や屋上などの陸屋根に行われる工事です。
これらの場所は、直接雨水を受ける場所になりますので、防水工事が必要になります。
01FRP防水
FRPは、主にバルコニーの防水に用いられます。
FRPとは、Fiber Reinforced Plastic(繊維強化プラスチック)の略で、樹脂にガラス繊維を混ぜて強化した材料です。
FRPの防水層は継ぎ目がないため、見た目も綺麗に仕上がります。
02シート防水
合成ゴムやプラスチックの防水シートで覆う防水工法です。
陸屋根(フラットな屋根)やアパート、マンションでよく施工されます。
防水工事の中でも耐久性に優れています。防水材がシート状なので、複雑な形状の箇所への施工は不向きです。
03塗膜防水
防水塗料を塗り重ねて防水する工法です。
補強シートを下地に使用し、その上からウレタン樹脂を塗布します。
下地の凹凸によって均一な厚みにならず、薄い部分が弱点になりやすい、という特徴があります。
逆に、複雑な形状であっても、シート防水などより簡単に施工できます。
耐久年数は6~8年であるため、定期的な塗り替えが必要です。
04アスファルト防水
液状のアスファルトとシート状のアスファルトルーフィング、アスファルトフェルトなどを2層以上に重ねて防水層を作る工法です。
防水層が厚く連続しているため、信頼性が高い防水工法です。
鉄筋コンクリート増などの陸屋根(フラットな屋根)の防水工事に用いられます。