外壁材の種類と特徴、見分け方などを詳しくご紹介します!

2024.4.28

こんにちは!高知市の外壁塗装&屋根塗装専門店の今村塗装店です。

今回は外壁材の種類や特徴についてご紹介します!

 

今村塗裝店では、調査、点検、お見積もりまで無料で対応させていただきます!

ぜひお気軽にお問合せください!

 

 

■窯業系サイディング

 


 

窯業系サイディングは、木造住宅に用いられる代表的な外壁材です。

セメント質原料に繊維質原料を混ぜた素材を、板状に形成したものです。

表面の凹凸や色など、多彩なデザインのものがあります。

防火性、断熱性、遮音性にも優れており、外壁通気構法で施工することで、壁自体の結露を防止して構造体を湿気から守ります。

外壁通気構法については、後日別の記事で解説させていただきます。

 

販売が始まったのは1970年頃。それまではモルタルが住宅外壁の主体でしたが、モルタルに比べて施工性がよく、工期が短くなるため、急激にシェアを伸ばしていきました。そして、1990年頃から大半の住宅に使用されるようになりました。

 

塗装品と無塗装品

窯業系サイディングの発売当初は無塗装品が主流で、施工後に現場で塗装されていましたが、現在は工場塗装品が主流です。無塗装品は、工場で下塗りが行われており、現場での取り付け後に中塗り、上塗りの塗装を行います。

工場塗装品は、様々なデザインのものがあります。最近では、インクジェットプリンターで塗装される商品もあり、より自然で深みのあるデザインを表現できるようになりました。厚みのあるものは凹凸も深くできるため、高級感も増します。また、塗膜30年保証や防汚機能をもつ商品もあります。これらの商品は15年程度経過しても退色や変色が見られません。

 

見分け方

無塗装品で現場塗装を行ったサイディングは、シーリングの表面に塗装がついているかどうかで確認します。新築時に現場で塗装をしているため、シーリングの上も塗装されています。

モルタルとの見分け方ですが、「土台水切りが付いているか」、「サッシの外周にシーリングが施工されているか」で確認します。これらが行われていれば、窯業系サイディングが使われていると判断します。

 

■金属サイディング

 


 

金属サイディングとは、金属製の外壁パネルです。

近年、デザイン性が向上したため、軽量という特徴も生かして、既存外壁の上に重ねて施工するカバー工法としてよく用いられるようになりました。

最近ではデザイン性がさらに高まり、新築での採用も増えています。

 

金属サイディングの素材

ガルバリウム鋼板、アルミ合金、ステンレス鋼板が使われます。

その中でも特にシェアの高いガルバリウム鋼板は、錆びにくくて耐久性も高く、凹凸仕上げや多色での塗装も可能です。インクジェットプリンターで塗装されるようになり、現在では窯業系サイディング並みの高い意匠性のものも多く製造されています。裏面に断熱材が貼り付けられていて断熱性も高くなっています。

 

見分け方

金属サイディングは、叩くと金属音がします。また、窯業系サイディングと比べて目地が目立たないです。金属サイディングは目地を金属製のジョイナーでつなぐことがあるため、その場合はシーリングの目地はありません。

ガルバリウム鋼板の金属サイディングには磁石がくっつきます。

 

モルタル

 


 

モルタルは、砂とセメント、水を重量比6:2:1で混合したもので、ひび割れを抑制する混和剤を添加することもあります。従来から外壁材として使用されてきました。

モルタルは職人が直接壁に塗って仕上げるため、職人によって仕上がりに差がでます。

コテの先端でデザインを付けていくので、表現の自由度があり、柄を付けられるほか、目地のないシームレスな外壁を実現することもできます。

 

見分け方

モルタル外壁は、下端部に土台水切りがついていません。また、サッシまわりまでモルタルが塗りこまれているため、サッシまわりのシーリングがありません。

経年によりモルタル外壁のひび割れが生じます。

モルタル外壁では、表面にタイルを張り付けたものもあります。

 

■ALC

 


 

ALCは、発泡剤を混ぜて細かな気泡を含ませた、軽量気泡コンクリートパネルです。

耐火性、断熱性に優れていて、床材としても使用されます。細かい気泡によって断熱性能を確保しています。

表面がフラットなもの以外に、表面を加工して柄をつけたものなど、厚さを生かした様々なタイプのものがあります。目地は全てシーリング施工され、表面の塗装は現場で行います。

 

見分け方

表面はフラットかタイル柄がほとんどです。窯業系サイディングのような細かい柄を表現することはできません。

窯業系サイディングはシーリングが縦目地のものがほとんどですが、ALCでは縦と横の継ぎ目にもシーリングが施工されています。また、板の1枚の大きさも窯業系サイディングよりALCのほうが小さいため、同規模の建物でもシーリング目地の長さはサイディングに比べて長くなります。

 

■木材

 


 

木の無垢材(原木から切り出したままの木材)の代表的なものは焼杉です。

焼杉とは、杉の表面を焼いて炭化させることで耐久性をもたせたものです。外壁として古くから使われてきましたが、現在ではとても高価になり、あまり見る機会も無くなりました。

木材を外壁に使用する場合は、地域によって防火上の制限があるため注意が必要です。

 

見分け方

木材の外壁は見た目や触った感触で判断します。

ほとんどが釘打ちで取り付けられています。

 

■漆喰

 


 

漆喰は、水酸化カルシウム、海藻のり、麻の繊維を混ぜた建築材料です。不燃性を持つため古くから使われてきました。個人の住宅で使用される例は多くなく、土蔵や城郭、寺社建築で使われております。

水酸化カルシウムは二酸化炭素を吸収しながら徐々に硬化する特徴を持っています。そして、漆喰は水分が加わると強アルカリ性を示し微生物の繁殖を抑制します。

調湿性、消臭性の機能もあるため、内装にも使用されます。ただし、防水性は低いので注意が必要です。

近年は施工できる職人も減ってきています。

 

見分け方

漆喰は色が白く、外観から判断できます。

フラットでつるつるの仕上げのものが多いですが、コテでパターンをつけたものもあります。

 

■土壁

 


 

日本の伝統工法により、土を用いられて作られた壁です。

柱と梁で囲まれた壁空間に、竹と縄で木舞と呼ばれる格子を作り、これに土を塗り重ねて壁を作ります。外壁は、土壁や漆喰、杉板などの仕上げとなります。

 

■タイル

 


 

粘土を焼き固めたものであり、耐久性に優れた素材です。

張り付けたタイルは、あとから目地で埋めるため、目地とタイルが一体化しておらず、違う素材が使われております。

モルタルや接着剤で壁に貼り付ける方法と、壁に取り付けた金具に引っかける方法があります。

 

■まとめ

 


 

外壁材の種類や特徴についてご紹介しました。

どの外壁材でも、定期点検やメンテナンスは必要になります。

定期的なメンテナンスを行い、永くきれいな状態を保つことが、お住まいの安心・安全に繋がります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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