こんにちは!高知市の外壁塗装&防水工事専門店の今村塗装店です。
今回は、塗料の期待耐用年数について解説します!

期待耐用年数とは、塗膜の寿命=次の塗り替え時期の目安です。
カタログに「約15年」と書かれていても、それは「15年経ったら必ず剥がれる」という意味ではありません。塗膜が本来の性能——色あせにくさや、雨をはじく力——を保っていられると期待できる期間、という意味合いです。
もうひとつ大切なのが、期待耐用年数と保証年数は別物だということです。期待耐用年数はメーカーが試験で出した数値、保証は契約で約束される期間ですので、混同しないようにご注意ください。
あくまでわかりやすくするための目安であり、耐用年数を保証するものではありません。
促進耐候性試験でJIS A 6909耐候形基準値の光沢保持率80%以上を持続した時間から算出しています。
メーカーは、実際に15年間屋外に置いて確かめているわけではありません。新しい塗料が出るたびに15年待っていては、商品を発売できないからです。
そこで使われるのが促進耐候性試験です。試験機の中で紫外線・水・熱を人工的に当て続け、屋外で何年もかかる劣化を短時間で再現する試験のことをいいます。

期待耐用年数は、促進耐候性試験によって光沢保持率80%以上を持続した時間を促進耐候性試験機の1年に相当する時間で割ることで算出します。
例えば、促進耐候性試験で光沢保持率80%以上を持続した時間が600時間だとします。
計算式にすると、このようになります。
1年=40時間
試験機の中のおよそ40時間が、屋外での約1年分の劣化に相当するとされています。
促進耐候性試験で実際の1年に相当する時間
※試験機によって異なります
たとえば、ある塗料が試験機の中で600時間、光沢を保ち続けたとします。
約600時間
光沢保持率80%以上を持続した時間
600÷40=約15年
これを屋外の年数に換算すると、このような計算になります。カタログに載っている「期待耐用年数 約15年」は、こうして導かれた数字です。
算出された期待耐用年数は約15年になります。
ここで気をつけたいのが、試験機の中と、実際のお住まいの環境は同じではないということです。同じ塗料を塗っても、次のような条件で寿命は前後します。
特に最後の施工品質は、塗料のグレード以上に結果を左右します。高い塗料を選んでも、下塗りを省いたり、乾燥時間を待たずに次を重ねたりすれば、期待耐用年数には届きません。
逆にいえば、カタログの年数どおりに持たせるためにこそ、丁寧な下地処理と工程管理が必要になる、ということです。
💡 同じお住まいでも、面によって傷み方は違います
南面は色あせが早く、北面はコケや藻が出やすい——というように、劣化のしかたは方角で変わります。点検のときは建物をぐるりと一周して、面ごとに状態を見ることが大切です。チョーキング現象が出ているかどうかも、面ごとに確かめてみてください。
期待耐用年数は、塗料選びのものさしとしてとても便利な数字です。ただし、「どこに建っているお住まいを、どんな職人が、どう塗るか」まで含めて初めて意味を持つ数字でもあります。
塗料のグレード選びで迷われたときは、お住まいの立地や日当たりも含めてご相談ください。高知県内全域、現地調査・お見積りは無料です。
ここまで期待耐用年数の意味や計算方法についてご紹介しましたが、じつは各塗料メーカーで試験設定や算出方法が異なります。
さらに耐候性試験結果も、あくまでテスト値であり、住宅の塗装の場合は、環境条件や日射角度、色調や艶などによって大きく変わります。
このことから期待耐用年数は、あくまでひとつの目安として考えた方がよいです。
耐用年数は目安として考え、定期的に建物の状態を点検することが重要になります。
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執筆者 岡本 拓也
リフォームアドバイザー/外装劣化診断士/宅地建物取引士
前職は不動産会社に勤務し、長く“住まい”に関わる仕事に携わってきました。
住まいに関するご相談は、お客様のこれからの暮らしを左右する大切な場面に立ち会うことでもあります。住まいが長持ちし、安心して暮らせる未来を一緒に作れることに、大きなやりがいを感じています。
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