■施工内容
屋根塗装・外壁塗装・付帯部塗装・軒天張替え
■使用材料
【屋根】関西ペイント アレスダイナミックルーフ/コーヒーブラウン
【外壁】アステックペイント マックスシールド1500Si-JY/モカ・オールドローズ
【RC外壁】大同塗料 アクアトップSF水性/フレッシュグレー(カラークリヤー工法)
【軒天】関西ペイント アレスセラマイルド/N-9o
【付帯部】アステックペイント マックスシールド1500Si-JY/シルキーホワイト
【玄関扉】アステックペイント マックスシールド1500Si-JY/メリーノ
【階段鉄部】アステックペイント マックスシールド1500Si-JY/メリーノ
■築年数:築35年
■施工期間:1ヶ月
折半屋根(せっぱんやね)とは、工場や大型施設でよく使用される金属製の屋根材です。
今回の屋根は、全体的に赤錆が進行している状態でした。
放置すれば金属が腐食し、雨漏りや耐久性の低下といった重大な問題に発展する可能性が高い状況でした。
このような状態の場合、早急な対策が不可欠です。
特に錆び止め効果の高い下塗り材の選定と、入念な施工が重要なポイントとなります!
外壁を詳しく調査したところ、金属サイディングの表面には広範囲に渡って「チョーキング現象」が確認されました。
チョーキング現象とは、塗膜が紫外線などの影響で劣化し、表面が粉状になって白っぽくなる現象のことです。
手で触れると白い粉が付着する状態で、塗膜の防水性能が著しく低下している証拠です。
また、サイディングの一部には錆びも発生しており、特に建物の北面や日陰になる部分で顕著でした。
このような状態を放置すると、金属の腐食が進行し、外壁材自体の耐久性が失われていく恐れがあります。
ベランダ面の打ちっぱなしコンクリートには、長年の風雨による深刻な汚れが見られました。
特に気になったのが、壁面全体に広がる黒ずみと苔の発生です。
コンクリートは時間とともに「中性化」という現象が進行し、内部の鉄筋が錆びる原因となります。
今回はコンクリート専用の撥水材による塗装を採用することにしました。
この工法は、コンクリートの質感を活かしながら、フッ素樹脂の高い耐久性で保護できるのが特徴です。
さらに、現場で専用着色剤を調合することで、自然な風合いを保ちながら美観を整えることができます!
工事開始前には、入居者様一軒一軒を訪問し、工事内容と期間についてご説明させていただきました。
賃貸物件ならではの配慮として、洗濯物の制限や駐車場の一時移動など、工事期間中の生活にかかわる具体的なご案内も実施。
また、近隣住民の皆様への工事のご挨拶も欠かさず行い、ご理解とご協力をいただきました。
その後、建物全体に足場を組み立てました。入居者様の日常生活への影響を最小限に抑えるため、1階の出入り口には安全な通路を確保。
足場には「メッシュシート」を設置し、近隣への配慮と塗料の飛散防止を徹底しました。
塗装工事の仕上がりを左右する重要な工程が、この高圧洗浄です。
新しい塗料をしっかりと密着させるためには、まず既存の汚れや劣化した塗膜を徹底的に除去する必要があります。
特に今回の物件では、外壁のチョーキング現象や、コンクリート面の苔、屋根の錆びなど、様々な汚れが堆積していました。
洗浄後は、塗装作業までに十分な乾燥期間を設けることで、新しい塗装の密着性を高めました。
下地処理をしっかりと行うことが、美しい仕上がりと塗装の長持ちにつながるんです!
屋根塗装は特に丁寧な工程管理が必要な作業です。
まず初めに、折半屋根全体のケレン作業を行い、錆びや劣化した塗膜を慎重に除去していきました。
この作業がその後の塗装の仕上がりを大きく左右します。
下地処理が完了したら、関西ペイントが誇る革新的な錆止め塗料「ルビゴール」による下塗りを実施。
この塗料は「錆び」という現象の本質に着目して開発された画期的な製品なんです!
実は、金属が錆びる現象は「電気化学反応」によって起こります。
従来の錆止め塗料は表面を固めて封じ込める方式でしたが、ルビゴールは腐食の原因となる電気の流れそのものを抑制します。
今回は特に確実な防錆効果を得るため、このルビゴールによる下塗りを2回に分けて入念に実施。
まずは下塗り1回目を行い、屋根全体をしっかりと保護する土台を作り上げました。
続いて下塗り2回目を実施。
下塗り2回実施することにより、錆を抑制し、長期的に屋根を保護する準備が整いました。
その後で中塗りと上塗りにはフッ素塗料に迫る性能を持つアレスダイナミックルーフ(コーヒーブラウン色)を採用しました。
この塗料の特徴は「ラジカル制御技術」という最新技術にあります。
太陽からの紫外線によって発生する「ラジカル」という物質から塗膜を守ることで、驚くほどの耐久性を実現。
さらに、特殊な親水技術により、雨で汚れが流れ落ちやすい超低汚染な塗膜を形成します。
防カビ・防藻機能も備えているため、屋根を美しく保つことができます♪
中塗り、上塗りを行い、屋根塗装が完了しました!
外壁塗装の第一歩は入念なケレン作業から。
ケレンとは、劣化した既存の塗膜やサビを取り除いていく作業です。
その後、金属サイディングの下塗りには、アステックペイントのエポパワーメタルJYを採用しました。
この塗料の特徴は、2液型という特殊な構造にあります。
2種類の塗料が化学反応を起こすことで、非常に緻密な塗膜を形成。
酸素や水分が金属面に到達するのを防ぎ、錆の発生を抑制します。
仕上げには、アステックペイントのマックスシールド1500 Si-JYを使用しました。
この塗料は、ガラスと同じシロキサン結合という化学構造を持つシリコン樹脂を主成分としているため、紫外線に対する抵抗力が驚くほど強いんです。
実験では、16年相当の耐候性試験後も80%以上の光沢を保持!
建物外部のカラーはモカ&オールドローズのツートンで仕上げ、建物に温かみのある表情を与えています♪
建物内部の外壁は、明るく清潔感のあるシルキーホワイト、玄関扉には、柔らかな雰囲気のメリーノカラーを選択。
外壁のモカ&オールドローズとも調和し、住人の方々を優しく迎え入れる印象的な仕上がりとなりました!
コンクリート面には、大同塗料のアクアトップSF水性を使用したカラークリア工法を採用しました。
この工法の特徴は、コンクリート本来の質感を活かしながら、フッ素樹脂の高い耐久性で保護できる点です。
現場で専用着色剤を混ぜ合わせることで、塗装ムラや濡れ色を抑えた自然な仕上がりを実現。色味はフレッシュグレーを選択し、モダンで落ち着いた印象に仕上がりました。
建物の印象を左右する細部の仕上げにも、こだわりを持って取り組みました。
破損していた軒天のケイカル板を交換し、関西ペイントのアレスセラマイルドで塗装。
雨樋や1階柱部分はアステックペイントのマックスシールド1500Si-JY(シルキーホワイト)で仕上げています。
共用階段の鉄部は、玄関扉と同じカラー(メリーノ)で統一。
建物全体のデザインの調和を考慮しながら、安全性も確保した塗装を実現しました。
メリーノという柔らかな色合いは、建物外壁のモカ&オールドローズとも見事に調和し、居住者の皆様を優しく出迎える空間を演出することができました♪
特に赤錆が目立っていた折半屋根は、ルビゴールでの下塗り2回塗りと仕上げ塗装により、美観と耐久性の両面で大きな改善を実現できました。
外壁は、モカ&オールドローズのツートンカラーが建物に温かみのある表情を加え、付帯部のシルキーホワイトが清潔感のある印象を演出しています。
工事期間中は、入居者様や近隣の皆様には様々なご不便をおかけしましたが、予定通りの工期で無事に完工することができました。
ご協力いただき、誠にありがとうございました!