■施工内容:FRP防水
■使用材料:アイカ工場 ジョリエース/グレー
■施工期間:3日
■築年数:30年
施工前の様子です。
FRP防水が施工されています。
FRP防水とはガラス繊維のマットと樹脂を組み合わせることで、軽量かつ強固な防水層を作り上げる防水工法です。
築30年ほど経過しておりましたが、過去に防水工事をしたことはないとのことでした。
FRP防水は紫外線による劣化や表面が摩耗することにより、内部のガラス繊維が見えるようになります。
そうなると雨水が防水層に侵入し、FRPの強度が低下してしまい、雨漏りの原因となってしまう可能性があります。
そこで、新しくFRPを1PLY(プライ)施す防水工事を行うことになりました。
PLYとは、ガラスマットの積層枚数を表します。
1PLYというのは、ガラスマットを1枚敷き詰める工事で、2PLYだと2層ということになります。
まず初めに、FRP防水の耐久性を高めるために重要な下地処理を行いました。
高圧洗浄機を使用して表面の汚れを徹底的に洗い流していきます。
この高圧洗浄は、新しいFRP防水の仕上がりを大きく左右する重要な工程です。
長年の使用で付着した汚れや、古くなった防水層の劣化部分をしっかりと除去することで、新しい防水層との密着性が格段に向上します。
高圧洗浄後、完全に乾燥させた後、プライマーによる下塗りを実施しました。
プライマーは新しいFRP防水層との密着性を高める非常に重要な工程です。
その後、ガラス繊維でできたマットを慎重に敷き詰めていきます。
これがFRP防水工事で使用するガラスマットです!
このガラスマットは繊維状のガラス素材で作られており、FRP防水の強度を支える重要な役割を果たします。
薄くて柔らかい見た目ですが、樹脂と組み合わさることで非常に強靭な防水層を形成することができるんです♪
次にポリエステル樹脂を塗布し、専用の脱泡ローラーを使用して丁寧に空気を抜いていきました。
この作業は特に重要で、空気が残ってしまうと後々FRP防水層の膨れや浮きの原因となってしまいます。
端部や立ち上がり部分の処理も入念に行い、確実な防水性能を確保しています。
最後に、紫外線や外部からの影響からFRP防水層を保護するため、トップコートを塗布して仕上げました。
新しいFRP防水の施工により、バルコニーの防水性能が回復しました。
表面は非常に綺麗に仕上がり、美観も大きく向上しています。
防水工事は建物を長持ちさせる上で非常に重要です。
バルコニーの防水でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください!